ノーブレーキピストバイクの危険性を知ってる？

ピストバイク用ブレーキ


ピストバイクが人気ですが、乗っている人ってブレーキをつけているでしょうか？

ピストバイクは競技用の自転車です。トラックの中を走るために作られています。トラックを走るのは自転車だけであり、車や人が飛び出すことはありません。スピードのみを追求して作られた高速で走るための自転車が、ピストバイクなのです。

ピストバイクはギアが固定されています。普通の自転車の場合、下り坂ではペダルを漕がずに走ることができますが、ピストバイクはそれができません。さらにもうひとつ特徴があります。ブレーキがついていないのです。

そういった特殊な自転車であることから、法律上、ピストバイクで公道を走ることはできないことになっています。仮に一般道を走行した場合、道路交通法違反（制動装置不良等）で5万円以下の罰金に処されます。


元ロードレース選手で、「ツール・ド・フランス」への出場経験を持つ今中大介氏も、『CYCLINGTIME.com』のコラムでノーブレーキ自転車での走行の危険性を語っています。

「前後ブレーキなしというむちゃくちゃな仕様で走っている人がいるでしょう。（中略）ペダルを止めて、後輪をロックさせてスキッド（※タイヤをスリップさせること）させれば止まりますよ、という人もいるけど、フロントブレーキに比べれば、危機回避能力にどれだけ差があるか知っているのだろうか？　ブレーキなしの自転車はあってはならない」（一部抜粋）

警視庁のHPには、自転車での加害事故の例が紹介されており、なかには6000万円以上の賠償金が発生したケースも紹介されています。警察も今後取り締りを強化していくようです。


ピストバイクが止まるには、３つの手段ががあります。
１．勢いが弱まるまで走り続ける。
２．ペダルを逆に漕いでタイヤを回転させてブレーキとする。
３．転倒・何かにぶつかる


どの方法も、あまりも実用的ではありませんよね。じつは、自転車の前後にブレーキをつければ公道を走ることができるのです。というのが、売られています。

どうしてもピストで走りたければ、ブレーキの装着をお願いします。


後輪ブレーキ

前輪ブレーキ



最初から、公道が走れる仕様のピストバイクもあります。前後のブレーキが装着済み。ギアも、固定とフリーのいずれかが選べます。

ビアンキのピストバイク↓

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